【歴史を振り返る】 2023/12/09 11:43 Share on Facebook Copy URL 檢舉 【歴史を振り返る】《過去を振り返る》《歴史を振り返る》両者は似ているがその意味合いはまったく異なる。人間誰しも生まれてから良いこと、悪いこと、平々凡々なときなど様々な出来事が続いて現在に至っている。それらは「現在より前」に起こっている。「現在より前」は3つに分けられる。《以前》・《過去》・《歴史》《以前》は、現在より短期間前の出来事。《過去》は、現在より長期間前の出来事。《歴史》は、現在より遥か昔、自分が生まれる前の出来事。ただ、これらは《以前》・《過去》・《歴史》を使用するときの言葉の定義にしか過ぎない。1年前の出来事は《以前の出来事》と言い、《過去の出来事》とは言わない。20年前の出来事は《過去の出来事》と言い、《以前の出来事とは》とは言わない。言葉の定義だけで言うならば二十歳の若者には《以前》しかなく《過去》がないことになる。しかし二十歳の若者にも当然、《過去》はある。言葉の定義だけに捉われるとパラドックスが起こってしまう。人生を振り返るときは言葉を《定義》ではなく、《概念》として捉えることでパラドックスは解消される。言葉の定義しか捉えることが出来ない人は《自分の過去を振り返る》と捉えてしまう。そうなるとよく使われている《過去を振り返るな、現在を生きろ》と考えてしまい、現在より前の出来事は考えることすらせずに切り捨ててしまう。言葉の定義ではなく《概念》として捉えることが出来れば《自分の歴史を振り返る》と捉えることが出来、現在より前の出来事を切り捨てることなく、感情に捉われることもなく冷静に分析し現在に活かすことが出来る。一般的に話すときや文章では言葉の定義を使い自分の人生を振り返るときは《概念》として捉える。「過去は変えられないが未来は変えられる」これは、定義として捉えていて《概念》として捉えることが出来ていない薄っぺらい言葉にしか過ぎない。