「夜明けの幽霊探偵団」第4章:親友の真実

「夜明けの幽霊探偵団」第4章:親友の真実
《柚月目線ストーリーend》

透花の記憶が戻る。
10年前、彼女はある教師の不正を偶然知ってしまった。
それを誰かに相談しようとしたが、相手に裏切られ、廃屋に閉じ込められた――。
「でも、私はそこで死んだわけじゃない……。確か、誰かが私を助けに来た……。」
しかし、その直後、廃屋が突然揺れ始める。
まるで、これ以上真相に近づくなと言わんばかりに。
柚月は透花を連れて、急いでその場を逃げ出す。




翌日、柚月は学校で、美羽が密かに持っていた一枚の写真を見せられる。
そこには、透花と並ぶもう一人の少女が映っていた。
「これ、私……?」
透花が驚くが、美羽は言う。
「違うよ。これは柚月ちゃんだよ。」
――柚月は言葉を失う。
柚月と透花は、小さい頃に大の親友だった。
しかし、透花が消えたことで柚月はその記憶を封じ込め、すべてを忘れていたのだった。
すべてを思い出した瞬間、透花の姿はだんだんと薄くなり、微笑みながらこう言う。
「思い出してくれてありがとう。もう、大丈夫。」
そう言って、透花は静かに消えていった。

柚月は泣きながらも、最後にこう呟く。
「バカ……。ずっと友達だよ。」

そして、物語は終わる。

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