INFO 🌸九州の美味しい桜肉&「サクラグラシ」のグッズをもらおう🌸【4/2まで】 EVENT 本日 22:30時〜👻🎬CUBE 一度入ったら、最後 放送

チャッピーのエセ占い館〜恋の行方はAI任せ?〜

チャッピーのエセ占い館〜恋の行方はAI任せ?〜
第7章「暴かれる秘密?」

 リサさんと会ってからというもの、俺の心境には少し変化があった。配信で感じていた罪悪感や葛藤が、彼女の言葉で軽くなった気がしたのだ。
 それからは前よりも肩の力を抜いて配信に臨めるようになった。視聴者からの相談にも、必要以上にビクビクせずに済んだ。AIの答えに自分の意見も交えてアドバイスする余裕も出てきた。

 そんなある夜、配信中に事件は起きた。
 いつものように視聴者からの悩みに答えていると、コメント欄に見慣れない名前が現れた。「暴露屋ジョン」というハンドルネームだ。
「チャッピーさんは本物の占い師ではありません。この人はAIを使って答えている偽物です」
という趣旨のコメントが突然投下されたのだ。

 一瞬、頭が真っ白になる。え、なぜそれを?
 コメント欄がざわつく。「どういうこと?」「嘘でしょ?」と困惑する声。俺は必死に平静を装おうとしたが、指先が震えてマウスを握る手が汗ばんでいた。
「今、妙なコメントがありましたが…皆さん、こういうのは気にしないでくださいね」
 笑い飛ばすように言ってみたものの、自分の声が上ずっていないか心配だった。

 しかし「暴露屋ジョン」は立て続けにコメントを投下してくる。
「証拠もあります。先日、この配信で扱われた相談と同じ内容をChatGPTに入力したところ、ほぼ同じ文章が出力されました」
 ぎくりとする。まさかそこまで…!
 視聴者たちの動揺が伝わってくる。「マジ?」「そんなの信じられない」と半信半疑だが、事態は放置できないレベルだった。

 俺はとにかく配信を続けようと、次の相談へ無理やり進めようとした。しかし集中できない。額に嫌な汗がにじむ。
 結局、その日は予定より早く配信を終わりにした。閉店の挨拶もそこそこに配信を切ったあと、椅子に深く沈み込む。
「はぁ…やられた…」
 どっと疲労感が押し寄せた。

コメント