チャッピーのエセ占い館〜恋の行方はAI任せ?〜

チャッピーのエセ占い館〜恋の行方はAI任せ?〜

第4.5章
机の上の水晶玉もどきを手に取る。安っぽいガラスの塊に映る俺の顔は、なんだか曇って見えた。
「……はは、占い師失格かな、俺」
 自嘲気味につぶやいたその時、不意にスマホが震えた。通知を見ると、チャットアプリにメッセージが来ている。送り主は高校時代からの友人、健二だ。
「チャッピー、お前最近すごいじゃん!バズってるな!」
 軽いノリのメッセージ。しかし、続く言葉に俺は息を呑んだ。
「でも大丈夫か?下手に目立ってヤバいことにならなきゃいいけど…」

 ヤバいこと、とは何だろう。健二は俺がAIを使っていることを知っている数少ない友人だ。だからこそ心配してくれているのかもしれない。
 俺は「大丈夫だよ、多分……」と自分にも言い聞かせるように返信した。しかし送信ボタンを押した指先には、僅かな震えが残っていた。

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