《夜明けの幽霊探偵団》第8章:私の願い 2025/02/21 09:53 Facebook에 공유 URL 복사 신고 《夜明けの幽霊探偵団》第8章:私の願い透花は柚月と一緒に、自分の記憶を探った。でも、全てを思い出したとき、透花は気づいてしまった。(もう、私は……ここにいるべきじゃないんだ。)真相が明らかになればなるほど、透花の存在は薄くなっていく。柚月が真実に辿り着いたとき、透花の体は半透明になっていた。「ねえ、柚月……もう、大丈夫だよ。」柚月は涙をこらえながら、首を振った。「そんなの、嫌だよ……! 透花、ずっとここにいてよ!」透花は、微笑んだ。「私、ずっと君のそばにいたかった。でもね……。」「今度こそ、さよならを言わなくちゃいけないんだ。」そして、透花は消えていった。翌朝。柚月は、透花のいた廃屋を見つめていた。もう、透花の姿はどこにもなかった。でも、心の中には、確かに透花の存在があった。(バカ……ずっと友達だよ。)そう思いながら、柚月は静かに廃屋を後にした。そして――空には、透花のように優しい朝日が昇っていた。