『シミズくんとヤマウチくん』『ノンバイナリースタイルブック』刊行記念トークイベント
できれば安全で心地よくありたい、わたしたちのちょっとしたお茶会
引っ越しをしてから、友達を家に招いてお茶やお菓子をふるまう機会が多くなった。寝る前や作業の合間にお茶をいれることもまた、前より増えた。どのお茶を飲むか相談したり、その順番を考えたり、茶器を選んだり、ペーパーナプキンの柄で悩んだり。私たちにとって、お茶をともに飲むという行為は、どうかその時間と場所が「あなた」にとって安全で心地いいものであるようにという祈りとしての側面があるようだ。このたび本が出ることになったけれど、お茶会にちょっと似ているところがあるかもしれない。私たちが文章を綴ったり、漫画や絵を描いたり、編集者さんとメールを交わしたり、デザイナーさんの出してくれた妙案に唸ったりすることが、そして「あなた」が本の存在を知ったり、予約したり、購入したり、読んだり、本の内容についてなにか考えたり、本について誰かと話したりすることが、「あなた」の安全と心地よさにつながればいいと思っているから。もちろん、本を読んでどんな気持ちになるか、どんな感想を抱くかは「あなた」の自由で、そこで生じる心の動きは「あなた」だけのものだ。それでももし、私たちの本が、「あなた」にとって存在していて嬉しい一冊、あるいは二冊になるのなら、私たちにとってそれ以上のことはない。
ノンバイナリーである漫画家の山内尚、物書きで精神科医の清水えす子、カップルであるわれわれふたりの共著であるパートナーシップと生活についてのエッセイ集と、山内尚による「服が好き」の気持ちで満ちたファッションイラスト満載のスタイルブックが同時刊行されます。その刊行を記念して、本屋lighthouseで、ちょっとしたお茶会とトークイベントを開催します。装いについて、セクシュアリティについて、やさしいことばかりではないこの社会で生きていくことについて、お話しながら、ともに考えていく時間になれば幸いです。
清水えす子
山内尚のパートナー。エッセイ集に同人誌『魂が貴族』『うるわしき怠惰』があるほか、いくつかのweb媒体に別名義「楽しい人生」で寄稿している。普段は精神科医をしている。
一言コメント→お茶、たくさん準備していきます。
山内尚
漫画家。清水えす子のパートナー。エレガンスイブで連載していた『よるべない花たちよ ~for four sisters~』が上下巻ともに2024年1月に電子単行本で発売。『クイーン舶来雑貨店のおやつ』『魔女の村』も電子単行本で発売中。『われらはすでに共にある──反トランス差別ブックレット』（現代書館）にエッセイを寄稿、装画も担当している。2024年3月、『ノンバイナリースタイルブック』（柏書房）も刊行。
一言コメント→のんびりくつろいでくださいね。
日時：2024年5月11日（土）18時〜20時
参加費：1000円
配信について：リアルタイム／アーカイブ(録画)ともにツイキャスを利用します。アーカイブはイベント日より2週間後（5/25）まで視聴可能です。
情報保障について：当日リアルタイムでの情報保障が難しいため、後日「文字起こし＆編集を施した記事」にして販売します。こちらは文字情報のみで、500円での販売を予定しています。
＊配信動画、文字起こしデータについて、購入されていない第三者への共有、再配布はご遠慮ください。
Tickets often purchased together
