青空文庫では挿絵も載せてくれているのが嬉しいところです。 こちらは邦題が『緋のエチュード』となっています。エチュードとは「練習曲」「習作」などの意味ですが、これは物語の終盤、事件の謎が解かれると意図がはっきりとわかります。個人的には、「研究」よりもダイレクトな題だなあと思いました。ちなみに英題は “A Study of Scarlet” なので、和訳としてはどちらでも……ですがどちらかというと研究寄り、という感じですね。 物語もトリックもシンプルなので、試しにチラッと覗いてみてください。冒頭だけでも、ホームズの天才的奇人ぶりが存分に描かれています。